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五十肩の誤解

medicafeのフィットネスTです

 

今回は医療についての話題となります

 

五十肩ってご存知ですか?

 

もちろん皆さん一度は聞いたことあると思います

 

しかし多くの人が誤った使い方をしている用語なんです

そしてその理解や対処も間違ってしまうと

治療が遅れたりしていまいますので

改めてどういうものか知ってください

 

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五十肩とは

以下 医学書院 標準整形外科より抜粋

五十肩《概念》 かつて、50歳くらいに好発する肩の疼痛と

可動域制限を主訴とする肩関節疾患を総称して

五十肩とよんでいたが、この疾患のなかに

腱板断裂や石灰性腱炎が含まれることが判明し、

今日ではこれらの病態のはっきりした疾患を

除外した残りの疾患群を五十肩とよんでいる。

肩関節周囲炎、癒着性関節包炎ともよばれる。

 

簡単にまとめると

「疾患名・病態がはっきりしないが

なぜか肩が上がらなかったり痛いもの」 

なんですね

 

巷で多い間違い

年齢が50に近づいたり、それを超えたりすると

肩の痛みはほとんど五十肩という認識をしてしまう人がいます。

 

しかし実際は

関節の動きが詰まって起こる

「腱板炎・腱板損傷・滑液包炎・腱板疎部損傷・上腕二頭筋長頭腱炎」

などの疾患名・病態がはっきりするものが多いのです

 

そしてこれらは

適切に検査を受け、リハビリ・加療を行えば治るものです

しかし五十肩と総称してしまい治療をあきらめる人もいます

そして整骨院や整体院、病院ですら

五十肩と安易に診断してしまう場合があるのです

 

これは年齢だか仕方ありませんね

ほっとけば治りますよ

などの謳い文句とセットにされることが多く

とても悲しい事実です

 

本当の五十肩はそんなもんじゃない

冒頭の説明にもありましたが

リアルな五十肩は癒着性関節包炎なのです

関節包とよばれる

関節を取り囲む袋がカッチカチに癒着してしまい

動かそうにもどうにもなりません

 

本来柔軟性の高いゴムのような組織が

綿の布みたいに変わってしまったと想像してください

 

引っ張ったり

筋肉を揉むだけでは

それ自体はどうしようもないんです

「五十肩が1発で治った」という謳い文句には

充分お気を付けください

 

組織構造が変化するには3か月はかかります

ターンオーバーっていうのがありますからね

最低でも3か月です

 

 

つまり

 

 

腕を挙げてこっから先がちょっとつまるんや~とか

こっちからは挙がるけどこっちからは挙がらんのや~

などなど言っている方は

ほとんど五十肩ではありません

 

だからこそ!

しっかりと早めに治してくださいね!

治るものですから!